がん治療(免疫細胞療法)
免疫細胞療法とは血液から取り出した免疫細胞を利用するがん治療の事で、患者様ご自身の細胞を使うため拒絶反応や副作用がほとんどない、体に優しいがん治療です。
6種複合免疫療法
当院では6種類の免疫細胞を約300倍増殖させて体に戻す『6種複合免疫療法』を取り扱っています。
特長は特許技術により同時に6種類の免疫細胞を増殖・活性化させる事で、それぞれ異なる作用の免疫細胞同士がチームプレーで働くため、より多くのがん細胞を攻撃する効果が期待できます。
論文に掲載された実験では、1種類の免疫細胞より、6種類の免疫細胞の方がより多くのがん細胞を破壊したことがわかりました。
- 掲載情報:Scientific Reports. 2023 Apr 26;13(1):6803. doi: 10.1038/s41598-023-33987-2.
- 論文タイトル:Expansion of mixed immune cells using CD3/CD161 co stimulation for the treatment of cancer
6種複合免疫療法に含まれる免疫細胞
6種複合免疫療法では、がん細胞への攻撃能力が高い6種類の免疫細胞を活用します。6種類の免疫細胞の作用は下記の通りです。
- 樹状細胞 : がん抗原を認識し、他の免疫細胞に情報を伝達する役割を担います。
- キラーT細胞 : がん細胞を直接攻撃する役割を担います。
- ヘルパーT細胞 : キラーT細胞の活性化や他の免疫応答の調整を行います。
- NK細胞 : がん細胞やウイルス感染細胞を攻撃する役割を担います。
- γδT細胞 : 特定のがん細胞に対して強い攻撃力を持ちます。
- NKT細胞 : NK細胞とT細胞の両方の性質を持ち、免疫応答の調整に関与します。
リスク・副作用について
ご本人の免疫細胞を利用するため副作用等は大変少なく、過去に拒絶反応や重篤な副作用などの発生事例もありません。また採血量も30㏄程度ですので、体へ負担をかけずに治療を始められます。
患者様によっては一過性の軽度の発熱(37~38℃)がみられることがありますが、2~3日程度で収まります。
治療有効率
6種複合免疫療法 (6回/1クール)を受けたがん患者さまを対象とした治療実績をご紹介します。1クール終了後にCT、MRI、PETなどでがん病変の測定が可能、かつ治療前後で患者さまの追跡調査が可能だった直近380名 (男性205名、女性175名)の治療効果を判定した結果、約79%の方が進行を抑制できたと判断できました。
※同仁がん免疫研究所による調査
A判定: 腫瘍の大幅な減少が 認められた状態 |
5%(21名) |
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B判定: 腫瘍の減少が 認められた状態 |
21%(79名) |
C判定: 腫瘍の大きさに 変化がない状態 |
53%(200名) |
D判定: 腫瘍のわずかな増大が 認められた状態 |
14%(54名) |
E判定: 腫瘍の増大が 認められた状態 |
7%(26名) |
- A~C判定を進行が抑制されたと評価
(調査期間: 2020年6月~2024年7月)
治療可能ながん種
6種複合免疫療法では、免疫細胞にがんを攻撃するための情報(ペプチド)を提供することで、一部の血液がんを除くほぼすべてのがん種に対して攻撃が可能です。6種複合免疫療法では消化器系がん、呼吸器系がん、婦人科がんといった一般的ながんに加え、骨肉腫や脳腫瘍など治療が難しいとされるがんや、耳下腺がんなどの希少がんに対しても治療の実績があります。
費用
初回相談料 | 5,500円 (スケジュールまで確定した場合) |
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初期培養費 | 16,500円 (1クールごと初回のみ) |
治療費 | 324,500円 (消費税込/1治療分) |
6回投与(1クール) | 1,963,500円 (消費税込) |
- 1投与(324,500 円)ごとのお支払いです。
- 6回治療(1クール)の初回のみ、初期培養費がかかります。
- 検体送付ごとに、検体送料(神戸→熊本)をいただきます。
外部リンク
さらに詳しく知りたい方は、公式サイトをご確認ください。