• 2025年9月24日

「まだ大丈夫」が危険信号!健康診断の結果を放置してはいけない生活習慣病のサインとは?

ブログをご覧いただきありがとうございます。
きなが内科・内視鏡クリニック院長の木長健です。

「健康診断の結果を見て、『また今年も同じ項目で注意されてしまった…』と、そっと書類を閉じていませんか?」

特に体の不調はないし、仕事も忙しい。だから「まだ大丈夫だろう」「もう少し後で考えよう」。

そう思ってしまう気持ちは、よく分かります。
しかし、自覚症状がないまま静かに進行し、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中といった形で私たちの健康を脅かす。それが「生活習慣病」の本当の怖さです。

今回は、ご自身の健康を守るために知っておきたい生活習慣病の基本から、放置するリスク、そして今日からできる対策について、お伝えいたします。


あなたは大丈夫?まずは生活習慣をセルフチェック

ご自身の生活を振り返ってみましょう。当てはまる項目が多いほど、生活習慣病のリスクは高まっているかもしれません。

【生活習慣チェックリスト】

□ 20代の頃と比べて体重が10kg以上増えた
□ お酒を飲む習慣がある(特に毎日飲む)
□ タバコを吸う
□ 運動らしい運動は週に1回以下だ
□ 睡眠時間が短い、または眠りが浅いと感じる
□ ストレスを感じることが多い
□ 食事は外食やコンビニ、濃い味付けのものを好む
□ 甘いジュースや間食をよく摂る
□ 野菜をあまり食べない

3つ以上当てはまった方は、この記事をきっかけにご自身の体と向き合ってみませんか?


そもそも「生活習慣病」って何?(昔の成人病との違い)

生活習慣病とは、その名の通り「食習慣、運動習慣、喫煙、飲酒」といった日々の生活習慣が原因で発症・進行する病気の総称です。

以前は「成人病」と呼ばれ、「歳をとれば仕方ない病気」というイメージがありました。しかし研究が進み、これらの病気は加齢だけでなく、若い頃からの生活習慣の積み重ねが大きく影響することが分かってきました。

つまり、生活習慣を見直すことで「予防」ができる病気であり、決して特別な人だけがかかる病気ではないのです。


なぜ怖い?自覚症状なく進行する「サイレントキラー」

生活習慣病の最も厄介な点は、初期にはほとんど自覚症状がないことです。

血圧が少し高くても、コレステロール値が基準を超えていても、痛みやかゆみを感じることはありません。しかし、その間にもあなたの血管の中では「動脈硬化」が静かに進行しています。

水道のホースも長年使っていると硬く、もろくなるように、血管も高い圧力やドロドロの血液によって弾力性を失い、傷ついていきます。

この状態を放置すると、血管が狭くなったり、詰まったり、あるいは破れたりして、心筋梗塞や脳卒中といった、命に関わる深刻な事態を引き起こすのです。


これらも生活習慣病です【代表的な病気と詳細ページへのご案内】

当院では、以下のような生活習慣病の専門的な診断・治療を行っています。気になる病名をクリックすると、より詳しい解説ページをご覧いただけます。

高血圧症

自覚症状がないまま血管にダメージを与え続ける病気です。ご家庭での血圧測定が管理の第一歩です。

→ 『高血圧症』についてさらに詳しく

脂質異常症(コレステロール・中性脂肪)

血液がドロドロになる状態で、動脈硬化の主な原因です。悪玉・善玉コレステロールのバランスが鍵となります。

→『脂質異常症』についてさらに詳しく

糖尿病(2型)

血糖値が慢性的に高くなる病気です。放置すると、神経や目、腎臓などに深刻な合併症を引き起こすことがあります。

→ 『糖尿病』についてさらに詳しく

高尿酸血症(痛風)

激しい痛みを伴う「痛風発作」の原因となる病気です。発作がなくても、腎臓などに影響を及ぼすことがあります。

→ 『高尿酸血症(痛風)』についてさらに詳しく

メタボリックシンドローム

「ぽっこりお腹」に代表される内臓脂肪型肥満に、高血圧・高血糖・脂質異常のうち2つ以上を合併した状態です。動脈硬化が急速に進行しやすい危険な状態です。

→ 『メタボリックシンドローム』についてさらに詳しく

5年後、10年後のご自身のために、今できる一歩を

生活習慣病は、今日の不調ではなく、未来の健康を左右する病気です。
健康診断の結果は、未来のあなたからの大切なメッセージかもしれません。

「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、まずはご自身の状態を正しく知ることから始めてみませんか?気になること、不安なことがあれば、どんな些細なことでも構いません。どうぞお気軽に当クリニックへご相談ください。

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