- 2025年9月17日
各地で報告される「はしか(麻疹)」にご注意を!感染拡大を防ぐために

こんにちは。きなが内科・内視鏡クリニックです。
最近、「はしか(麻疹)」の感染報告が各地で相次いでいるというニュースを目にされている方も多いのではないでしょうか。国内での感染事例が増加しており、私たちの身近な場所でも感染リスクが高まっています。今回は、はしかの最新情報と、皆さまに知っておいていただきたい注意点についてお伝えします。
最近の「はしか」感染事例から学ぶこと

ニュースで報じられているように、はしかの感染事例は、不特定多数の方が利用する施設で確認されています。
例えば、福岡県では、はしかの感染が確認された患者が九州自動車道・上りの古賀サービスエリアを特定の時間帯(今月4日の午後3時から約30分間)に利用していたことが分かり、県が注意を呼びかけています。
また、大阪府では、20代の男性がはしかに感染し、今月1日から3日にかけてJR関西本線、南海本線、大阪メトロ御堂筋線、北大阪急行電鉄といった複数の公共交通機関を利用していたことが発表されました。この男性は、海外(ベトナムやカンボジア)への渡航歴があり、2回のワクチン接種履歴があったにもかかわらず感染が確認されたとのことです。このことは、ワクチン接種済みであっても、稀に感染する可能性があること、また感染した場合の周囲への影響について改めて注意を促すものです。
これらの事例から、人が多く集まる場所や公共交通機関を利用する際には、特に注意が必要であることがわかります。
はしか(麻疹)とは?改めて知っておきたい特徴
はしかは、麻疹ウイルスによって引き起こされる非常に感染力の強い感染症です。
- 潜伏期間: 感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は約10~12日ですが、最大21日に及ぶこともあります。
- 主な症状: 初期の段階では発熱や咳、鼻水など風邪のような症状が現れ、その後、高熱とともに全身に発疹が現れるのが特徴です。
感染拡大を防ぐために、今できること
ワクチン接種の確認と検討

はしかの予防には、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)の接種が最も有効です。大阪府の事例のように、2回接種済みでも感染するケースは稀にありますが、ワクチン接種により重症化リスクを大幅に低減できます。ご自身のワクチン接種歴を確認し、接種が不十分な場合は、医療機関にご相談ください。
当クリニックでも、麻しん・風しんのワクチン接種を提供しております(10,000円。神戸市からの補助対象者には2,500円の補助があります)。
基本的な感染対策の徹底

- 手洗い・うがい: 流水と石鹸によるこまめな手洗いを心がけましょう。
- 咳エチケット: 咳やくしゃみをする際は、マスクを着用するか、ティッシュや腕の内側で口と鼻を覆いましょう。
- 人混みの回避: 流行期には、特に免疫力の低下している方や妊婦さんは、人混みを避けるよう心がけてください。
症状が出た場合の速やかな対応

発熱や発疹など、はしかが疑われる症状が現れた場合は、外出を控え、必ず事前に医療機関へ電話でご連絡ください。
特に、福岡県の事例では今月25日ごろまで、大阪府の事例では今月24日までは発症する可能性があるとされており、該当期間に公共交通機関やサービスエリアを利用された方は、ご自身の体調変化に十分ご注意ください。
当クリニックでは、発熱されている患者様は一般の患者様と動線を分けて診察しております。まずは、お電話にてご相談ください。
当クリニックからのメッセージ

きなが内科・内視鏡クリニックでは、皆さまが安心して健康的な生活を送れるよう、感染症に関する情報提供と適切な診療に努めております。インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、肺炎球菌ワクチンなど、様々な予防接種も行っておりますので、ご自身の健康状態や感染症対策についてご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
地域の皆さまの健康をサポートするため、スタッフ一同、心のこもったケアを心がけております。