- 2025年9月3日
【喉の痛みは要注意】新型コロナ新変異株「ニンバス」の症状と当院の対策

こんにちは、きなが内科・内視鏡クリニックです。
最近、「まるでカミソリを飲み込んだように喉が痛い」といった症状を訴える新型コロナウイルスの患者さんが増えています。ニュースやSNSでも話題になっているこの症状は、現在流行の主流となりつつある新たな変異株、通称「ニンバス」の大きな特徴の一つです。
今回は、この「ニンバス」株の具体的な症状と、当院での検査・治療方針について詳しく解説します。
新変異株「ニンバス」とは?
「ニンバス」は、オミクロン株からさらに変異したウイルスです。これまでの株と比較して、ウイルスの感染力や、過去の感染・ワクチンで得た免疫をすり抜ける能力(免疫逃避能)が高い可能性が指摘されています。
そのため、「前にコロナにかかったから」「ワクチンを打ったから」と安心せず、改めて基本的な感染対策を心がけることが大切です。
「ニンバス」の主な症状は? 「喉の痛み」だけじゃない?

報道などで強調される「カミソリやガラス片を飲み込んだような激しい喉の痛み」は、確かにこの変異株の最大の特徴です。しかし、すべての患者様にこの症状が現れるわけではありません。
当院での診察でも、以下のような多様な症状がみられます。
- 激しい喉の痛み・咽頭痛
- 38度以上の高熱
- しつこい咳や痰
- 頭痛や関節痛、筋肉痛
- 体全体が重く感じる強い倦怠感
特に、喉の痛みを訴える方が多い一方で、「頭痛が一番つらい」「体の節々が痛い」とおっしゃる方も少なくありません。「激しい喉の痛みがないからコロナではない」と自己判断せず、少しでも体調に異変を感じたら、お早めにご相談ください。
「ニンバスかも?」と思ったら。当院での検査と治療

発熱や強い喉の痛み、倦怠感などの症状がある場合は、自己判断せずにお早めに当院へご相談ください。
【当院での検査】
症状に応じて迅速な抗原検査などを行います。
当院では、新型コロナウイルス感染をより早期からより正確に診断できる、抗原定量検査を導入しています。
また、当院ではインフルエンザの検査に、AIを搭載した医療機器「nodoca(ノドカ)」を導入しています。これは喉の写真を撮影するだけで判定できるため、鼻に綿棒を入れる従来の検査と比べて痛みが少なく、患者様の負担を大幅に軽減できます。
必要に応じて、炎症の度合いを調べる血液検査や、胸部レントゲン撮影も行います。
【当院での治療】
診断後は、患者様一人ひとりの症状や重症化リスクに応じて、丁寧な治療を行います。
- 喉の痛みや発熱に対して: 喉の炎症を抑える作用のある解熱鎮痛薬などを処方します。
- 咳や痰に対して: 症状が長引いて体力を消耗しないよう、咳止めや痰を出しやすくする薬を処方します。
- その他: 全身の倦怠感や痛みなど、つらい症状を和らげるための対症療法を行います。
発熱症状のある方へのお願い

発熱されている患者様は、感染拡大防止のため、一般の患者様とは別の動線でご案内しております。
ご来院の際は、必ず事前にお電話でご予約をお願いいたします。
ご来院時は、建物北側の外階段より3階までお上がりいただき、到着後にもう一度お電話ください。季節に応じた服装でお越しくださいますようお願いいたします。
まとめ

- 新変異株「ニンバス」は、感染力が高く、「カミソリのような喉の痛み」が特徴的です。
- しかし、喉の痛み以外にも、高熱、頭痛、倦怠感など多彩な症状が見られます。
- 症状がある場合は自己判断せず、お早めに医療機関を受診することが重要です。
この記事が皆様の不安を少しでも和らげ、適切な受診行動につながれば幸いです。今後も最新情報を発信してまいります。
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